炭素循環農法

炭素循環農法は、自然農法の一種で、無農薬・無肥料で農産物を栽培する方法です。

原則として化学肥料も堆肥も使用せず、チップや生の雑草など、分解しにくい有機物を土壌の中に入れ、微生物の働きで有機物を分解させて、田畑に養分を補給していきます。

有機物を土壌に入れる場合、注意するべき点が C/N比(Carbon to nitrogen ratio)です。
C/N比とは、有機物などに含まれている炭素(C)量と窒素(N)量の質量比で、「炭素率」とも言います。

炭素が多い有機物を土に施すと、窒素が微生物に取り込まれ、作物の利用できる窒素が少なくなって、窒素飢餓に陥ります。

有機農法では通常、窒素飢餓を回避するため、有機物の大量投入や未完熟の堆肥の使用を避け、C/N比が 20~30以下になるようにしています。

炭素循環農法の場合、稲わらや樹皮など、C/N比 40以上の高炭素有機物を浅く土壌にすき込み、ゆっくり発酵分解させることによって、窒素飢餓を回避させようとします。

通常の有機農法に比べ、炭素循環農法は速効性で劣りますが、環境保全の観点では魅力があります。


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