有機農法

有機農法は、自然のしくみに逆らわない方針の農法で、輪作、緑肥、堆肥、微生物疾病制御といった手法によって、動植物の生命力を活用します。

有機農法では基本的に、化学肥料や化学合成農薬(以下、農薬)、遺伝子組換え技術は利用しません。

ただし、日本農林規格(JAS規格)の有機食品の認証制度(有機JAS認証制度)では、天然由来無機物による肥料の使用は認められていますし、やむをえない場合に限っては、30種類の農薬の使用が認められています。

また、特例として、遺伝子組換え作物に由来する有機質肥料である堆肥を有機栽培に用いることが許可されています。

有機農法の概念は広く、実践手法によって、内容が異なります。

たとえば、堆肥について、下記の 3種類に大別できます。
  • 牛糞など、畜糞発酵堆肥(バーク堆肥)
  • ぼかし堆肥
  • 植物性堆肥

ぼかし堆肥とは、米ヌカ・もみ殻・油カス・骨紛など、数種類の有機質肥料に微生物資材を入れて発酵させた堆肥です。
窒素分が多く、即効性があります。

植物性堆肥とは、藁。草・落ち葉などに米ぬか・油カスなどを混ぜ、腐葉土を加えて発酵させた堆肥です。

なお、化学肥料も堆肥も使用しない、「無肥料栽培」という手法があります。

無肥料栽培でも、畑で刈った雑草や作物残渣等を草マルチとして使用することは珍しくありませんし、人によっては、他所から竹枝や藁などを畑に持ち込みます。
こうした手法を用いる場合、草マルチなどが土と同化すまでには長い時間がかかりますが、養分補給するという意味では有機農法の一種といえるかもしれません。

無肥料栽培で、作物残渣や雑草等は畑の外に出し、畑に有機資材を持ち込まない場合、有機農法とは全くの別物ということになるでしょう。


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