「技術」カテゴリーアーカイブ

技術一般の事柄。

理研、113番元素の命名権獲得

理化学研究所(以下、理研)の超重元素研究グループの森田浩介グループディレクター(九州大学教授)が 2015年12月31日(木)、原子番号113番の元素が新元素として認定され、理研が命名権を獲得したことを正式発表しました。

元素周期表に日本人が命名する元素が載ることになるのは史上初。

113番元素の名称としては、「ジャポニウム」が有力視されています。

ジャポニウムで思い出したのですが、永井豪の漫画「マジンガーZ」で、兜博士が発見した元素「ジャパニウム」を基に超合金Zが精製される設定だったと記憶しています。

理研が命名権を獲得した 113番元素が現実社会で役に立つことを期待したいものです。

探査機が彗星の核に着陸

欧州宇宙機関(European Space Agency, ESA)が 2014年11月13日の午前1時過ぎ(日本時間)、火星と木星の間にある「チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(すいせい)」の核に無人探査機ロゼッタの子機「フィラエ(Philae)」が着陸したことを発表しました。

探査機が彗星に着陸したのは世界で初めて。

日本時間の午前0時半過ぎに着陸し、そのことが地球に伝わるまでに 28分かかったそうです。

今後、フィラエが土壌や空中から採取するサンプルが、生命の起源などの解明の手がかりとなるかもしれません。

ただ、着陸後の機体が銛(もり)で彗星表面に固定されるはずだったのが、固定に失敗したことが報じられています。

無事に実験を継続でき、素晴らしい成果を上げることを期待します。

なお、Google日本語版トップページに 2014年11月13日、今回の彗星着陸を記念するロゴ画像が表示されました。

ロゴ画像の上のマウスを移動させると、「First controlled touchdown on a comet nucleus」と表示されます。

画像にはフィラエと思われる機体が描かれていて、画像中央の再生ボタンを押すと、機体が揺れ動き始めます。

ノーベル物理学賞に中村修二氏ら日本人 3名

スウェーデン王立科学アカデミー(Royal Swedish Academy of Sciences)が 2014年10月7日、2014年のノーベル物理学賞を中村修二氏ら日本人 3名に授与すると発表しました。

日本人がノーベル物理学賞を受賞するのは 2008年以来。
また、日本人受賞者は、日本出身で米国籍の南部陽一郎(なんぶ よういちろう)氏を含め、10名となりました。

今回、ノーベル物理学賞を送られることになった 3人は、名城大学の赤崎勇終身教授(85)、名古屋大学大学院の天野浩教授(54)、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授(60)。
青色発光ダイオード(LED)の発明と開発を行った功績が評価されての受賞です。

赤崎教授と天野教授が 1989年に世界初の青色LEDの作成に成功し、1993年に中村教授が実用化に成功しました。

青色LED が開発されたことによって、既に開発されていた赤色LED・緑色LED と合わせて「光の三原色」が揃い、全ての色を表現できるようになりました。

青色LED の発明は、以前からノーベル物理学賞の受賞が有望視されていて、意外に遅い受賞という印象です。

H2Aロケット 23号機、打ち上げ成功

2014年2月28日(金) 午前3時37分、H2Aロケット 23号機が鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。

H-IIA ロケット(エイチツーエー ロケット)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)と三菱重工が開発し、三菱重工が製造および打ち上げを行う、人工衛星打ち上げ用液体燃料ロケットです。

今回、H2Aロケットに搭載されたのは、地球に降る雨や雪を観測するための人工衛星。
人工衛星は予定通りに軌道に乗り、今回の打ち上げは成功しました。

かつて、日本でのロケット打ち上げが失敗続きだった時期がありましたが、近頃は安定して成功するようになった感じです。

人間が月に行くことにも意味があるとは思いますが、現在、地球上に住んでいる人間にとって、観測衛星の役割は月に行く以上に役立つものです。

ただ、H2Aロケットに関して、軍事転用の疑いをもつ人もいます。

H2Aロケットは水素-酸素を燃料としていて、発射に大規模な設備が必要なため、ICBM(大陸間弾道弾)への転用には向かないとされています。

でも、偵察衛星の打ち上げに利用することは技術的に可能でしょう。

H2Aロケットの技術が平和目的のみに利用されてほしいものです。

ソフトバンク、電力小売り参入へ

ソフトバンクが電力小売り事業に参入することが、2014年1月31日に報じられました。

子会社の SBエナジーが太陽光などの自然エネルギーで発電する電力を、SBエナジーの子会社「SBパワー」が販売する計画。

当面、企業向けに電力販売を行うことになりますが、2016年を目処に電力小売りが全面的に自由化されることになっており、自由化後に一般家庭向けの販売を始めるとのこと。

太陽光発電により、既存の電力会社よりも安い価格で電力を供給する自信があるのでしょう。

ただ、太陽光では昼間しか発電できませんし、発電量は天候に左右されます。

太陽光発電だけで電力を安定供給できるのか、疑問です。

安定供給のため、夜間や雨の日などは、SBパワーが大手電力会社から電気を買って、消費者に転売する形になるのかもしれません。

太陽光で発電した電力は、大手電力会社に高値で買取させ、大手電力会社から安く購入した電力を消費者に「転売」という筋書きだとしたら、ソフトバンクの経営者のビジネスへの嗅覚は、たいしたものです。

STAP細胞でサルを治療

日本時間の 2014年1月30日、細胞に強い刺激を与えただけで作製できる新たな万能細胞「STAP細胞」作製のニュースが報じられ、欧米のメディアでも報じられましたが、理化学研究所(理研)とともに研究に参画している米国ハーバード大学の研究チームが同日、STAP細胞でサルを治療する実験を行い、データを整理して論文にまとめている段階であることを明らかにしました。

脊髄損傷で足や尾が動かなくなったサルの細胞から STAP細胞を作り、サルの背中に移植したところ、サルが足や尾を動かせるようになったとのこと。

また、ハーバード大学の研究チームは既に、人間の赤ん坊の皮膚から STAP細胞を作る実験に取り掛かっているそうです。

この分なら、数年以内に人間への臨床実験が実施できるかもしれません。

自分自身の細胞から作られた STAP細胞ならば拒絶反応の心配もないですし、怪我や病気で苦しんでいる多くの人にとって、今回の STAP細胞に関する一連の報道は、希望を与えてくれるものだと思います。

たとえば、ひざの軟骨を簡単に作ることができたら、多くの老人が楽に歩けるようになるはず。

STAP細胞の技術が早く実用化し、広く普及することを願います。

理研、新万能細胞を作製

理化学研究所(理研)などが 2014年1月29日、人工多能性幹細胞(iPS細胞)と同様、様々な臓器や組織の細胞に成長する「万能細胞」を作ることにマウスでの実験で成功したことを発表しました。
成功したのは理研の小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダーら。

マウスの細胞に弱酸性の溶液で刺激を与えることによって多能性を獲得することから、「刺激惹起性多能性獲得細胞」(STAP細胞)と名づけたそうです。

発表によれば、iPS細胞を作るのに 2~3週間かかるのに対し、STAP細胞は iPS細胞よりも簡単な方法で短期間に作製できます。

将来、臓器再生など、医療への応用が期待されます。

研究成果は、1月30日付けの学術雑誌「ネイチャー(Nature)」に掲載。

今日(2014年1月30日)の午前8時頃、テレビ番組(多分、民放のワイドショー)で、理研などが STAP細胞を作製したことを話題としていました。

若返りにも応用できれば、元気で長生きできるようになるかもしれません。

早期の実用化を期待します。

追記(2014年3月15日):
その後、STAP細胞論文に関して、画像の加工等の疑いが指摘され、論文撤回の動きが出たことが報じられました。
また、小保方氏の博士論文中に、米国立衛生研究所(NIH)の webサイトにあるのと類似した文章が数十ページ含まれているとの指摘があることが報じられるようになり、博士論文が取り下げになる可能性が出てきました。

STAP細胞の実在についての真偽が確定したわけではありませんが、肯定的な意見を素直に信用するのが難しい状況です。

可能性は低いとは思いますが、第三者によって STAP細胞の再現実験が成功すれば、少しは状況が変わるかもしれません。

光学迷彩、実用化へ

NHK総合の生活情報番組「あさイチ」(平日 8:15 – 9:54)で 2014年1月6日(月)、もうすぐ実現!?未来のすご~い暮らしと題して、自動運転車や家庭用ロボット等の新技術を紹介していました。

私が興味深いと感じたのは、「光学迷彩」で、この日の番組では 8時半過ぎに取り上げられていました。

光学迷彩とは、視覚的(光学的)に対象を透明化する技術。

この技術は、TVドラマ「スタートレック」シリーズでの遮蔽装置(しゃへいそうち)など、多くの SF作品に登場してきたもので、漫画では、士郎正宗の「攻殻機動隊」(こうかくきどうたい)に出てくる 熱光学迷彩がよく知られています。

光学迷彩の実用化については、何年か前にイギリス軍の「透明な戦車」について報じられたことがありました。

1月6日の「あさイチ」では、後部座席が透明な乗用車の試作車を紹介してました。

後部座席が透明だと、バックで車庫入れする際に便利そうです。