土嚢積み

斜面の土砂崩れ対策では、主に応急処置で土嚢(どのう)がよく利用されます。

土嚢とは、布袋の中に土砂を詰めて用いる土木資材です。
袋に土を詰めて固まりにすることによって、より大きな力に耐えることが出来るようになります。

斜面の軽微な崩れに対しては、少し土を削ってから土嚢を置き、上に盛り土するだけの補修が行われることが珍しくありません。

ただ、補修の規模や勾配によっては、ただ積み上げるだけでは不安定になり、水の勢いで崩れてしまう危険があります。
積み方を工夫したり、積んだ土嚢を防水シートで覆うなど、全体の強度を確保する必要があります。

状況によっては、土嚢を積むだけでは不足で、木杭と矢板を併用することも考えられます。
また、上流に土嚢を積み、水の流れを変えることで土砂崩れを防ぐ手もあります。

なお、土嚢袋としては、かつては麻袋が一般的でしたが、現在ではポリエチレン製が主流です。
ただ、ポリエチレン製は自然に還りませんので、袋が破れた後、ごみが残ります。

近頃では、生分解性プラスチックなどで編んだ土嚢袋も市販されています。
この素材は自然界の微生物によって分解し、無害な物質になります。

生分解性プラスチックの袋に草の種と肥料を組み合わせた「植生土嚢」というものもあり、導入が進んできています。


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